要件の前提となる「対面指導」を担える
出席扱いの要件では、訪問等による対面指導が定期的・継続的に行われることが前提とされています。ICT教材だけで完結せず、人が直接関わることが求められているのです。家庭教師は、まさにこの「定期的に訪問して対面で指導する」役割を担えます。

「学校を休んでいるあいだ、欠席日数がどんどん増えていく」「このままでは内申点や高校受験に響くのではないか」――不登校のお子さんを持つ親御さんにとって、出席日数は大きな不安のひとつです。
実は、一定の要件を満たせば自宅学習でも「出席扱い」として認められる制度があります。文部科学省が認めた公的な仕組みで、家庭教師での学習も対象になり得ます。
この記事では、出席扱い制度のしくみと7つの要件、申請の進め方を、文部科学省の通知をもとにわかりやすく解説します。そのうえで、なぜ家庭教師がこの制度と相性がよいのかも、神戸・大阪エリアでの視点でお伝えします。
正式には「不登校児童生徒が自宅においてICT等を活用した学習活動を行った場合の指導要録上の出欠の取扱い」。文部科学省が示した、自宅学習を出席として認めるための方針です。
学校に行けない日でも、自宅で一定の要件を満たした学習を行えば、校長の判断で指導要録上「出席扱い」にできる、という仕組みです。欠席が続くことへの不安をやわらげる選択肢になります。
この制度の対象は、小学生と中学生です。高校生は対象外となるため、注意が必要です。お子さんが義務教育段階のうちに、制度を知っておくことが大切です。
出席扱いが認められると、学習の努力が評価に反映される場合があります。高校受験を控えた中学生にとって、内申点や進路選択の不安を減らす一歩になり得ます。
※この制度は「申請すれば必ず認められる」ものではなく、最終的には在籍校の校長先生が判断します。前例のない学校もあるため、学校との連携が前提になります。詳しくは後半で解説します。
文部科学省の通知では、出席扱いと認められるための要件が示されています。要点をわかりやすくまとめました。
出典:文部科学省「不登校児童生徒が自宅においてICT等を活用した学習活動を行った場合の指導要録上の出欠の取扱いについて」
7つの要件をよく見ると、家庭教師が力を発揮できるポイントが見えてきます。とくに大きいのが「対面指導」と「計画的な学習プログラム」です。
出席扱いの要件では、訪問等による対面指導が定期的・継続的に行われることが前提とされています。ICT教材だけで完結せず、人が直接関わることが求められているのです。家庭教師は、まさにこの「定期的に訪問して対面で指導する」役割を担えます。
要件には、お子さんの理解度を踏まえた計画的な学習プログラムであることも含まれます。家庭教師なら、その子の理解度・つまずきに合わせた学習設計を組み立てられます。決められた教材をこなすだけでなく、一人ひとりに最適化できるのが強みです。
要件には、学校が学習状況を十分に把握できることも含まれます。家庭教師が学習の記録やレポートを残せば、学校への説明材料になります。週次・月次の報告がある家庭教師なら、この点でも親御さんの負担を軽くできます。
出席扱いを目指すうえで見落とされがちなのが、ICT教材を入れるだけでは要件を満たしにくいという点です。文科省の要件は「対面指導が前提」。教材による学習と、人による対面指導・学習設計。この両輪がそろってはじめて、制度の趣旨にかなった学習になります。
最初の一歩は、クラス担任への相談です。制度を詳しく知らない先生もいるため、文科省の通知や、利用する学習サービスの資料を持参して説明するとスムーズです。
担任から校長・教頭へ説明してもらい、要件について協議します。最終的な判断は校長が行います。不可となった場合でも、教育委員会に相談する道があります。
利用する学習教材や、家庭教師での対面指導、学校との連携方法・報告の頻度などを具体的に決めていきます。お子さんの負担を考えながら進めることが大切です。
学習をスタートし、その記録やレポートを学校に共有します。継続的な学習と報告が、出席扱いの認定を支えます。
出席扱いの可否は、最終的に在籍校の校長が判断します。学校や地域によって対応が異なり、前例のない学校では時間がかかることもあります。
この制度は「学校と連携して進める」ことが大前提です。家庭の協力や学習状況の共有が不十分だと、認められないケースもあります。学校と二人三脚で進める姿勢が大切です。
この制度は、ひきこもりの長期化を助長しないよう、お子さんの社会的自立や学校復帰を支えることを目的としています。出席日数の確保だけを目的にするのではなく、お子さんのペースを尊重しながら進めましょう。
出席扱い制度は、いきなり申請するものではありません。まずは「お子さんに合った学習の形」を整理することが出発点です。何を・どの順番で・どこまでやるか――この学習設計が、制度利用のベースになります。
まずは「今の状態を整理する」ことから
実際に担当する講師が、現在の理解度・つまずきを確認し、お子さんに合った学習の進め方をご提案します。出席扱い制度をお考えのご家庭のご相談も承ります。診断後に強引な勧誘は一切ありません。
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