中学生の家庭学習は何から始める?続かない子の勉強計画の立て方

「学校と塾には行っているけれど、家では全く勉強しない」
「宿題がなければ何もしない」
「毎日勉強するように言っても続かない」
家庭学習が必要だとわかっていても、「毎日何時間やればよいのか」「学校ワークをすればよいのか」「予習と復習はどちらが大事なのか」と迷うこともあるでしょう。
家庭学習は、長時間勉強することから始める必要はありません。大切なのは、学校で習ったことを自分で使える状態に近づけることです。
家庭学習が続かない理由
家庭学習が続かないと、「本人のやる気がない」と考えがちです。けれど、実際には別の理由が隠れていることがあります。
1. 何をすればいいかわからない
「勉強しなさい」と言われても、数学をするのか、英語をするのか、学校ワークなのか、暗記なのかを本人が決められないことがあります。勉強が苦手な子ほど、「自由に勉強しなさい」という指示は難しくなります。
2. 計画が大きすぎる
普段ほとんど勉強していない子に「毎日2時間やろう」と決めても、続かないことがあります。家庭学習では、続けられる量から始めることが大切です。
3. わからない問題で止まる
一人で勉強していると、わからない問題に出会ったところで止まります。「10分考えてもわからなければ印をつけ、次の問題へ進む」など、わからないときの動きまで決めておきます。
4. テスト前しか目的がない
「テストがあるから勉強する」だけでは、テストが終わると勉強しなくなります。家庭学習には、学校の授業を理解しやすくする、忘れる前に復習する、できなかった問題をできるようにする役割があります。
家庭学習は学校の授業を中心に考える
家庭学習というと、特別な参考書や問題集を用意しなければならないと思うかもしれません。しかし、最初は学校教材を中心に考えて構いません。
学校の学習をつなぐ流れ
- 学校で習う
- 家で簡単に確認する
- 問題を解く
- 間違えたところを確認する
- 次の授業につなげる
この流れができるだけでも、学校の授業を受ける意味が変わってきます。
最初に取り組みたい3つ

1. 学校の宿題
提出のために終わらせるだけでなく、「理解できているか」を確認します。終わらせることだけが目的になると、テスト前に戻る材料になりません。
2. その日に習った内容の確認
すべてを復習する必要はありません。数学なら今日解いた問題をもう一度1〜2問、英語なら今日習った単語や英文を確認する程度でも構いません。
大切なのは、その日の学習内容にもう一度触れることです。
3. 間違えた問題
正解した問題を何度も解くより、なぜ間違えたかを確認した方が、次に伸ばす場所が見つかります。間違えた問題は、家庭学習で使える大切な材料です。
勉強時間より「やること」を決める
「今日は1時間勉強する」という計画だけでは、何をするかが決まっていません。時間だけでなく内容を決めておくと、「何をすればいい?」から始まらずに済みます。
やることの決め方の例
- 数学ワーク2ページ
- 英単語10個
- 学校で間違えた数学問題をもう一度解く
- 社会の用語を10個確認する
家庭学習を続けるための4つのルール

1. 始める時間をある程度決める
「時間があったら勉強する」では、後回しになりやすくなります。帰宅後、夕食前、夕食後、お風呂の前など、生活の流れの中に置きます。
2. 最初から完璧を求めない
部活動、学校行事、体調、家庭の予定で、毎日必ずできるとは限りません。1日できなかったからといって、計画そのものをやめる必要はありません。
3. やることを増やしすぎない
習慣がない段階では、「数学も英語も理科も社会も」と増やさず、数学と英語だけなど、優先教科を絞る方法もあります。
4. 1週間ごとに振り返る
できたこと、できなかったこと、時間が足りなかったこと、難しかったことを確認します。計画は一度立てて終わりではなく、実際にやって修正するものです。
予習と復習、どちらを優先するか
すでに学校の授業についていけていない場合は、新しい内容をどんどん予習するより、つまずいているところを復習する方が必要なことがあります。
一方、現在の授業内容は理解できていて、さらに授業を受けやすくしたい場合は、次に習うところを教科書で簡単に見ておく方法もあります。全員が同じ学習方法である必要はなく、現在地によって変えます。
部活動が忙しい子はどうするか
帰宅が遅く、夕食、お風呂、学校の宿題だけで時間がなくなることもあります。この場合も「毎日長時間勉強する」ことだけを目標にしません。
平日は短く、休日は少し長く、テスト前は増やす。このように生活に合わせて学習量を調整します。
勉強計画は、理想の生活に子どもを合わせるものではありません。今の生活の中で実行できる形を作るものです。
家で勉強しないときに親が確認したいこと
「勉強しなさい」と言う前に、次の状況を一緒に確認してみてください。
- 何を勉強すればよいかわかっているか
- 学校ワークの進み具合はどうか
- 授業についていけているか
- わからない問題をそのままにしていないか
- 計画が本人にとって大きすぎないか
- 部活動などで現実的に時間が取れるか
状況がわからないまま「毎日1時間勉強しよう」と決めても、うまくいかないことがあります。
家庭学習に必要なのは学習設計
現在地とつまずきを確認し、優先教科を決め、やることを小さくして生活の中に入れ、1週間ごとに見直します。
家庭教師ぽぷらでは、この考え方を学習設計と呼んでいます。勉強ができない理由を本人の性格だけに求めず、「どうすれば動ける状態になるか」を一緒に考えます。
よくある質問
中学生の家庭学習は毎日何時間必要ですか?
学年や目標によって変わりますが、最初から長時間を目標にすると続きにくい場合があります。まずは10〜20分でも、学校ワークやその日の復習など、やる内容を決めることが大切です。
家でまったく勉強しない場合、何から始めればいいですか?
学校の宿題、今日習った内容の確認、間違えた問題のやり直しの中から、一つだけ選んで始めましょう。最初は短時間で構いません。
親が勉強計画を立ててもいいですか?
最初の整理は親が手伝って構いません。ただし、すべてを親が決めると本人の納得感が弱くなります。「これならできそう?」と確認しながら決めることが大切です。
まず何から始めればいいか
今日の家庭学習を10分に区切ってください。やることは一つで構いません。学校ワーク1ページ、英単語10個、今日間違えた問題1問。小さく始めて、できたことを確認する。家庭学習は、ここからで十分に始められます。
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※本記事は一般的な情報をまとめたものです。学習の成果には個人差があります。実際の対応については、お子さんの状況に合わせてご確認ください。
