国語の読解問題を教えるにはどうすればいい?
家庭教師アルバイトで生徒さんを指導する時、英語数学の教科については学習関連があるため指導しやすいです。
しかし国語については、どのように指導したらいいのかわからずに戸惑うのではないでしょうか。
しかも、生徒さんの保護者からも「国語の読解問題が苦手」なので教えてほしいという要望をされる方も多いです。
そこで今回は、国語の読解問題が苦手な生徒さんの指導法を小学生、中学生のそれぞれでお伝えします。
1・国語の読解問題が苦手な生徒さんの指導法【小学生版】
2・国語の読解問題が苦手な生徒さんの指導法【中学生版】
国語の読解問題が苦手な生徒さんの指導法【小学生版】
音読を出来るようにする。
まずは音読が上手にできるようにしよう。国語の読解問題が苦手な小学生は、そもそも文章をきちんと読めていないケースが多いです。
文章をしっかり読めるようにするためにはまず、音読を上達させるのが得策です。
というのも、音読が上手になるためには、文章における意味のまとまりを理解する必要があるからです。音読であれば国語が苦手あるいは嫌いという小学生でも比較的取り組みやすいのではないでしょうか。
なかなか音読の仕方が分からない、という生徒さんには、家庭教師が見本を示してください。最初のうちは一緒に声をそろえて読んであげてもよいでしょう。
漢字・語句の知識を着実に上げる
読解力をつけるためには、最低限の漢字・語句の知識が必要です。小学生が読む国語の文章はまだそれほど内容が難しくありません。
そのため、「読解問題が苦手」な原因が語彙力不足にあるケースも少なくないのです。
そこで、毎回コツコツと漢字・語句の知識を増やしていきましょう。学校で習った漢字や語句の定着率を上げることから始めると良いです。また、読解問題に取り組んだ際は、本文中の漢字の読み書きや語句の意味をチェックしてあげてください。
登場人物の整理練習をしよう
物語調の文章では、登場人物が複数いることで混乱してしまう生徒さんもいます。
そこで、登場人物の整理練習をしてみましょう。
最初は登場人物を区別するところから始めてください。生徒さんによっては、登場人物が本名とあだ名の両方で登場した場合などに2人の別人物だと認識してしまうことがあります。登場人物の名前に関する情報を確実に収集する練習を積みましょう。
登場人物が区別できたら、プロフィールを作成させてください。年齢や性別、性格などのうち、文章中に登場する情報をまとめさせます。
なかなか情報を拾えない生徒さんを指導する場合は、家庭教師が選択肢を提示してあげるとスムーズです。
指示語の内容チェックも習慣づけ
説明調の文章では、指示語のチェックが大切です。小学生の読解問題の多くには指示語が絡んでいます。
そこで、指示語が出てきたら内容を確認する習慣をつけさせましょう。
最初は、すぐ近くにある指示内容を探させると正解が多くなり、生徒さんのやる気を保つことができます。出題対象になっているかどうかに関わらず、本文中に指示語が出てきたら内容を把握させてください。
ただし、指示内容が指示語よりも後ろにあるケースなど、難易度の高いものは飛ばして構いません。まずは、指示語の内容をチェックする習慣をつけさせましょう。
国語の読解問題が苦手な生徒さんの指導法【中学生版】
「文章を読んで」答えているかをチェック/
国語の読解問題の多くは冒頭に、「次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。」といった指示が記載されています。あまりにも当たり前のことなので、わざわざ意識している生徒さんは少ないでしょう。
ところが、国語が苦手な生徒さんの中には、文章の内容と異なる解答をしている子が少なくありません。文章内容と大きく異なる誤答をしている場合は、「文章を読んで」応えているかをチェックしてあげましょう。
具体的には、解答の根拠となる本文の該当箇所を確認させてください。「何となくこう思った」「普通はこんな答えになる」などと本文を踏まえずに解答している点が課題だと生徒さんに意識させるためです。
記述問題が苦手ならまずは作文練習
国語が苦手な生徒さんが嫌う問題の代表格が記述問題です。文章を読むことすら苦手なのにましてや記述するなどもってのほか、という感じでしょうか。
記述問題は、「読解」と「記述」の2つを同時に要求しています。
そのため、生徒さんにとって正解に至るまでのハードルが高いのです。
そこで、まずは作文練習をさせると良いでしょう。文章を与えられる「読解」と比べて「記述」のスキルは国語が苦手な生徒さんが柔軟に勉強を進めやすいからです。
作文練習に当たってはミニテーマを設定してください。
例えば、「『しかし』という接続詞を使って2文を作る」などの条件設定が効果的です。家庭教師が作る文との対話形式にすると興味を引き付けられることもあります。
一般常識を身に着けることも大切
国語の読解問題では、一般常識を身に着けることも大切です。ある程度の常識がないと、登場人物のセリフの真意などを理解できないことがあるからです。
一般常識はニュースを見たり新聞を読んだりして身に着けることができます。とはいえ、国語が苦手な生徒さんはニュースや新聞に関心を示さないケースも多いでしょう。
そこで、家庭教師が最新のニュースなどについて少しずつ話してあげてください。
授業の前後や休憩時間などに少しずつ常識力をつけさせると良いです。無理に準備せずとも、家庭教師がよく理解しているニュースなどについて話すだけで十分です。中長期的な読解力アップにつながる布石をうってください。
心情把握の問題では登場人物の立場を意識させよう
読解問題の中でも心情把握の問題を苦手とする生徒さんもいます。心情把握の問題は、登場人物の立場をしっかり理解して解答する必要があります。
そこで、登場人物が置かれている立場を意識させるようにしましょう。
なかなかイメージがわかないときは、実際に存在する具体的な人物を思い浮かべさせてください。中学生ともなれば、現実社会でも多くの人間関係を経験しています。具体的な人物を思い浮かべることで、登場人物が置かれている立場を把握しやすくなりますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
国語の読解問題が苦手というお子さんは少なくなりません。
しかしテストでは国語だけに限らず他の科目も同じように読解問題ができなければ問題の意味がわからずに解けないということもあります。
それだけ国語の読解力は、勉強する上で基礎になります。
生徒さんを指導する際に、上記で紹介した内容を活用してみて下さい。
それでは、最後までお読み頂きありがとうございました。
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