家庭教師アルバイトで役立つ!分数計算が苦手な生徒さんを克服させる5つのポイント
家庭教師のアルバイトで生徒さんを教えていく中で驚くことがあります。 それは、算数の分数が苦手な生徒さんは少なくないということです。
小学生はもちろんのこと、中学生や高校生で分数の計算がきちんと理解できていないがために分数に対して苦手意識が強まり成績を下げてしまっているということです。 分数については早い段階で苦手を克服させることが大切です。
そこで、分数が苦手な生徒さんを克服へと導く指導法 5つのポイントをお伝えします。
分数のイメージを図でつかむ
まず、分数を克服するために大切なこととして分数のイメージをつかむ必要があります。 100や1000であれば日常生活でも接する数字のため、あまり苦労せずにイメージがつかめるはずです。
しかし、「2分の1」などの分数は直感的に数の大きさを把握しづらいです。 分数が苦手な生徒さんにはまず、分数のイメージを図によって把握させてください。
「半分」などの曖昧な教え方だと、具体的な数の大きさがつかめないので気をつけてください。
図を描く際には、割合の単元で登場する円グラフのように、円形の図を描かせると良いです。 ピザやケーキなど円形のものを図の素材として利用しましょう。各分数が全体に占める割合がどのくらいかを把握できれば、分数計算で大幅なミスをする確率を下げることができます。
分数計算に関する用語を整理
分数の学習ではいくつか重要な用語が登場します。 重要用語をきっちりマスターしておかないと、正しい計算を進めることができません。せっかく家庭教師が解説をしても、用語がわかっていないと生徒さんが理解できないことがあります。
そこで、分数計算に取り組み始める前に用語の理解を確認してください。
特に確認すべき用語は、「通分」と「約分」です。「分母」、「分子」や「帯分数」、「仮分数」なども大切ですが、これらについては理解している生徒さんが多いです。
通分と約分は似た用語のため、混同している生徒さんが少なくありません。区別がついていたとしても正しく理解できていないこともあります。
算数が苦手な生徒さんにとっては、漢字だけの用語が算数を敬遠する原因になりかねません。
そこで、「通分」と「約分」については言い換え表現を用いるようにしましょう。
具体的には、通分を「分母の数を同じにする」、約分を「分母と分子を同じ数で割る」などと言い換えると理解しやすくなります。
簡単な加減計算をマスターすることが最優先
分数に限らず、計算には加減乗除があります。 苦手克服のためにはまず加減計算から取り組みましょう。 特に分数の場合は加減と乗除で計算処理のポイントが異なります。 加減は通分をして計算するのに対して、乗除は約分処理の繰り返しと言えるからです。
分数が苦手な生徒さんにはいきなり通分をさせるのではなく、分母が同じ分数同士の計算を反復練習させましょう。 答えがゼロになったり、仮分数になったり、約分できたりといった問題は避けてください。「分母が同じ形ならスムーズに計算できる」という自信を身につけさせることが最優先です。
加減計算を理解できたら約分の特訓へ
加減計算について理解できたら、約分の特訓に進みましょう。 約分がきちんとできるようになれば、乗除計算を進めやすくなります。基本的な約分問題を繰り返すことで、約分ができる数の組み合わせを脳内にインプットさせてください。
約分練習の段階で九九がスムーズに出てこない生徒さんもいます。 九九を完璧に覚えていないと約分のスピードが大幅に遅くなってしまいます。九九が苦手ならしっかり時間を取って復習しておきましょう。
乗除計算はパズル感覚でサクサク進めよう
約分特訓が終わったら、いよいよ乗除計算に入ります。 かけ算はそのまま、割り算は分母と分子をひっくり返して掛け算に直してから取り組むことを徹底させてください。
あとは、分母部分と分子部分から約分できる数の組み合わせを探して約分を進めさせればOKです。 乗除計算はハードルが高いと感じている生徒さんもいるでしょう。 しかし、約分を効率よく進められる力を身につけておけば、パズル感覚でサクサク計算できます。 気持ちよく計算が進む感覚を味わった生徒さんは、分数に対する苦手意識がなくなることが期待できます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
分数は小学校で習う基礎になりますが、この基礎をあやふやな理解にしていることが多くあり、それが原因で分数を含む問題になると出来ずに点数を落としていることが多くあります。 生徒さんを指導する際にも、分数が少しあやふやだなと感じたらスグに基礎を再度確認すると良いでしょう。
しかし中学生や高校生を指導する際には、小学校の分数が理解出来ていないことに対して恥ずかしいというプライドがあるため、理解出来ていないことをそのままスルーしてしまうことが多くあります。
その時に、そのままスルーせずに「分数はみんな忘れてしまうから、一応、確認してみようか」と言いながら分数の復習をすることが大切です。
ここで注意したいのは、「小学校で習う分数も理解出ていないのか!」という態度で生徒さんに接しないことです。 その態度が生徒さんに伝わり集中して勉強出来ない原因になります。
生徒さんの学年から遡り学習する際には、生徒さんの気持ちを考えて接することが家庭教師のアルバイトをする上で非常に重要なことになります。
ぜひ、参考に実践してみてください。
それでは最後までお読み頂きありがとうございました。
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