模試テストを活用して志望校合格につなげる6つの活用術をご紹介
家庭教師のアルバイトで指導するにあたり、普段、指導するだけでなく生徒さんの成績を把握することは大切なことです。 特に受験生を担当している方は、
学校の定期テスト、通知表などの成績を把握するのは当然のことながら、最終的な志望校合格に向けて実際に生徒さんのレベルがどの位置にいるのかを把握することがとても大切です。 その時に有効活用できるのが模擬テストになります。
模擬テストを受けるにあたり、単に受験生だから模擬テストを受けるということでは本当の意味で模擬テストを活用するとは言えません。 ほとんどの生徒さんが模擬テストを受けても受けぱなし、、と言う状態が多いからです。 しかし模擬テストを上手に活用すれば生徒さんを志望校合格に導きやすくなります。
そこで今回は、模擬テストの6つの活用術をご紹介します。
1・知らない場所での受験経験をする
まず、模試テストでは知らない場所での受験経験ができるメリットがあります。 学校や塾で受験が義務付けられている模試の多くは、学校や塾の教室など普段から通い慣れている場所での実施が多いです。 そのため、慣れ親しんだ場所で知り合いも多い中で受けることになります。実力を発揮しやすいというメリットこそあるものの、本番とは程遠い雰囲気になってしまいがちです。
知らない場所での受験は緊張感が高まるだけではありません。 普段は利用しない交通機関などで模試の開始時間に合わせて会場に到着することも求められます。徒歩や自転車で通学していて、家族で外出する際にも自動車が基本、という生徒さんは公共交通機関での移動がスムーズにできないケースもあります。
大切な入試本番で遅刻したり、移動でトラブルに巻き込まれたりすることを防ぐ上でも、知らない場所での模試受験は効果があると言えます。
入試を受ける際には特殊な環境に置かれることになります。その場の雰囲気にのみ込まれて本来の力を発揮できないこともあるでしょう。
そこで、模試テストを受けて場慣れをし、本番の特殊な環境でも実力を発揮できるようにしたいものです。模試テストの受験会場を選択できる場合は、学校や塾以外を選ぶと良いでしょう。
2・弱点把握に役立てる
模試テストの受験は弱点把握にも役立ちます。 普段の学習や定期テストではどうしても対象とする範囲が限られてしまいがちです。
模試テストでは既習範囲から幅広い内容が出題されます。そのため、苦手分野が含まれる特定の大問でまとめて失点することもあり得ます。 模試テストによっては返却時にもらう成績資料で弱点分野が示されていることもあるので確認したいところです。
また、過去の学習内容をしっかり定着させられているかどうかも模試テストが教えてくれます。 定期テストでは授業で習った内容が中心で、実力よりもテスト前の努力が結果に大きな影響を与えてしまうことがあります。 定期テスト対策をすれば内申点確保にはつながりますが、中長期的な実力が養われているかどうかは模試を利用してチェックすると良いでしょう。 定期テストで高得点を取れているのに模試では偏差値が低い科目があれば、潜在的な弱点となっている可能性があります。 模試テストを受ければ弱点を効率よく発見できます。弱点分野を手早く把握して、克服に向けた指導に多くの時間を割けるようにしてください。
3・志望校への合格可能性を探る
模試テストの中には偏差値をもとに志望校への合格可能性を判定してくれるものがあります。 すでに志望校が決まっている生徒さんはもちろん、志望校はまだ検討中の生徒さんも模試での合格判定を受験校選びに生かしましょう。 記入した志望校の合否判定をもとに生徒さんの現状を客観的に把握し、指導につなげてください。
志望校が決まっていない生徒さんは、模試テストを受ける時点での実力でどのレベルの学校に合格できそうかを把握することができます。 生徒さんは自分の学力を学校や塾内での位置づけでは把握できていても、受験での合格可能性と結び付けられているとは限りません。 合格確率を明確に示すことで、受験に対する意識を高めつつ合格までに必要な取り組みを考えさせる機会を与えられます。
ただ、仮に合否判定の結果が思わしくなくても気落ちする必要はありません。生徒さんには合格までの道筋を示しながら励ましを与えましょう。
志望校がすでに決まっている生徒さんは合格可能性に一喜一憂しても仕方がありません。 しかし、万一の場合に備えた併願校の選択に模試テストを活用できます。志望校については学校見学に行ったり、ホームページで情報を閲覧したりして情報を集めている子も多いでしょう。 いっぽう、万一の際には入学する可能性のある併願校についてはほとんど調べていないケースが少なくありません。模試テストをきっかけに併願校についても考えさせると良いでしょう。
4・時間配分などの作戦を試す貴重な機会となる
入試が近づいてくると過去問を解く機会が増えるでしょう。 過去問を解く際には問題傾向を把握するとともに、時間配分の練習など得点力の強化に努めます。 志望校が明確な生徒さんに対して家庭教師は過去問を踏まえた指導をするはずです。生徒さんの合格可能性を高める大切な取り組みなのですが、過去問を先に家庭教師がチェックしているがゆえに、生徒さんの得点が上振れしてしまう可能性があります。 時間配分の練習なども過去問ベースだと、本番での傾向変化などに柔軟に対応できるかどうか不安が残ります。
そこで、模試テストを活用して本番に向けて準備している作戦を試してみましょう。 合格を勝ち取るためには学力アップが不可欠です。 しかし、学力と合わせて効率よく得点を稼ぐスキルも入試合格に役立ちます。 普段から磨いているスキルが初見の問題が並ぶ模試で発揮できるかどうかを実験してみると良いでしょう。
5・本番で同一問題の出題時に有利
模試テストは本番の入試問題に似せて作成されます。 過去問と同じ問題が出されるわけではありませんが、傾向を踏まえた出題となります。
そのため、本番でほぼ同一の問題が出題される可能性が否定できません。
もし本番で模試テストと同じ問題が出た場合、模試テストを受験していた受験生が圧倒的に有利になります。 難易度の高い問題の場合はもちろん、易しめの問題でも解答時間を大幅に短縮できるからです。そのため、入試に近いタイミングで実施される模試は積極的に受験しておくべきです。
特に、「○○高校模試」、「△△県プレ入試」など具体的に対象となる試験が明示されている模試テストでは本番の問題が的中する可能性が高いと考えられます。模試テストを受験するかどうか迷った際の1つの判断基準にしてください。
また、仮に問題的中があったとしても、模試受験生全員が得点できるとは限りません。きちんと復習しておかないと、「模試テストでも本番でも失点」という事態になりかねません。入試直前期には受験校を対象とする模試テストを改めて復習させると安心です。
6・模試前後の適切なフォローで効果を最大化しよう
模試テストの受験には様々な意義があることがわかりました。 しかし、これらの意義を成果に結びつけるためには、模試テスト前の準備と模試テスト後の復習が大切です。 家庭教師としては適切な模試テストを生徒さんに受けさせるだけでなく、模試前後のフォローもしっかり行いましょう。
具体的には、模試テスト前には時間配分の仕方や得点したい問題を決めるなど作戦を立てておきましょう。 生徒さんと一緒に目標点を設定したり、模試テストを受ける目的を明確にしたりするとなお良いです。
模試テストが終わったら結果が返却されるのを待たずに、作戦がうまくいったかどうかやトラブルがなかったかどうかをチェックしてください。会場で解答解説が配布される場合は解けなかった問題の見直しも行いましょう。できない部分を振り返って弱点強化を早めに進めてください。
成績資料が届いたら、弱点分野の把握や志望校の検討を行います。 間違えた箇所については見直しを行い弱点強化に努めましょう。生徒さんが優れた成果を挙げたポイントを見つけて褒めることも忘れないようにしてください。
保護者様にも結果を共有していただき、ご家庭全体で志望校について話し合う機会も持ってもらうと良いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
模擬テストを受講することは、受験生にとっては必要なことですが、とりあえず模擬テストを受講するだけになるのではなく、模擬テストの目的を活用を充分に意識して受講させることで大きな効果を得られることが出来ます。
ぜひ、受験生を担当している方は、模擬テストを活用してください。 当然、受験生以外でも活用できますので、その時は、目的を明確にしてから受講することをオススメします。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。
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