2023.11.10 (Fri)大阪府　高校受験情報

大阪府の公立高校入試制度を知る

関西の中でも特に複雑と言われる大阪府の公立高校受験制度。頻繫に入試制度が変更されていることもあり、受験生にとっては正しい情報を把握しておくことが何よりも重要になってきます。

ここでは、大阪府の公立高校受験制度をわかりやすくまとめましたので、ぜひ参考にして下さい。まずは、基本的な事柄として入試の時期や種類について、こちらの表に詳しく説明します。

①大阪府　公立高校入試　選抜制度
種類	入試日程	合格発表日
特別選抜	2024年2月20日(月)・21日(火) ※音楽科は以下の日程 2月18日	2024年3月1日(水)
一般選抜	2024年3月10日(金)	2024年3月20日(月)

大阪府の公立高校入試は2月に特別入学者選抜、3月に一般入学者選抜が行われます。特別入学者選抜は実技検査を実施する一部の学科に限られています。

次に各選抜の評定方法について詳しく説明します。　この評定方法をしっかり理解することが、志望校を現実なものにつながりますので確実に理解しておきましょう。

②大阪府　公立高校　特別選抜の評定方法
学力検査の成績	調査書(内申点)の評定
5教科(国数英社理)×45点＝225点満点	1年：9教科×5段階＝45点 2年：9教科×5段階＝45点 3年：（9教科×5段階）×3＝135点合計225点満点

＊＊学科によっては実技検査、面接なども実施します。
＊＊また、学力検査において「国語・数学・英語」の3教科はそれぞれA(基礎的問題)、B(標準的問題)の2種類から各高校が選択します。

③大阪府　公立高校　一般選抜の評定方法
学力検査の成績	調査書(内申点)の評定
5教科(国数英社理)×90点＝450点満点	1年：（9教科×5段階）×2＝90点 2年：（9教科×5段階）×2＝90点 3年：（9教科×5段階）×6＝270点合計450点満点

＊＊学力検査において「国語・数学・英語」の3教科はそれぞれA(基礎的問題)、B(標準的問題)、C(発展的問題)の3種類から各高校が選択します。

特別選抜と一般選抜の両方で総合点(学力検査＋調査書)の算出方法は以下の５つのタイプがあり、各高校であらかじめ5つのうちのいずれかを選択します。

④大阪府　公立高校　総合点の算出方法
(ⅰ)と(ⅱ)の比率	(ⅰ)学力検査の成績にかける倍率	(ⅱ)調査書(内申点)の評定にかける倍率
7：3	1.4倍	0.6倍
6：4	1.2倍	0.8倍
5：5	1.0倍	1.0倍
4：6	0.8倍	1.2倍
3：7	0.6倍	1.4倍

学力検査については、まず志望校で出題される国数英の問題のレベルを確認し、そのレベルに応じた勉強をしていくことが大切です。また、内申点では中学3年生時の点数が一番配点が高くなっていることも特徴の1つです。

だからといって、3年生のときだけ勉強や学校の活動を頑張るのではなく、1年生のときから継続的に勉強を行う習慣を身に着けておくことが望ましいです。

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大阪府　私立高校　偏差値　ランキング一覧★2022年度

大阪府　公立高校入試の特色

大阪府では「英語」の学力検査で外部検定(TOEFL iBT、IELTS、英検)のスコアに応じた点数保障制度を導入しています。外部検定のスコアが一定レベルを上回る場合、出願時に申請することでスコアに応じた以下の点数が保障されます。

＊＊当日の学力検査の得点が保証する点数を上回る場合は学力検査の得点が採用されます。

⑤外部検定のスコアに応じた点数保障
外部検定	読替率	一般入試得点
TOEFL iBT：60～120点 IELTS：6.0～9.0 英検：準1級	100%	90点
TOEFL iBT：50~59点 IELTS：5.5 英検：――	90%	81点
TOEFL iBT：40～49点 IELTS：5.0 英検：2級	80%	72点

また、大阪府では28年度より調査書に記載する各教科の評定を「絶対評価」で行っています。各中学校がつける調査書の評定について、大阪府全体の状況に照らし適正であるかどうかを確認し、中学校の定期試験の難易度で絶対評価による内申点が不当に低くなってしまわないようにするため、チャレンジテストを活用した府内統一ルールを定めています。