2022.12.28 (Wed)家庭教師の指導体験談
不登校で自信をなくしていた子が、自分らしい高校生活を送れるようになった話
こんにちは。
兵庫教育大学 教育学部で
先生を目指している大崎です。
今回は
私が家庭教師をする中で出会った
神戸市須磨区の高校2年生
なおこちゃんとの
お話をしたいと思います。
出会った当時
なおこちゃんは
中学2年生。
ほとんど学校には
行けていない状況でした。
そんな なおこちゃんが
高校生になり
元気に学校に通い
勉強にも普段の生活にも
目標をみいだし
めまぐるしい成長を遂げるまでを
お話をしたいと思います。
悩みは勉強だけじゃない
出会ったときの
なおこちゃんは
約1年ほど学校には
行けていない状況でした。
勉強についていけないのではないか
という不安だけでなく
勉強以外の
人間関係の築き方や
自分への向き合い方など
いろんな悩みを
抱えている印象でした。
そのため
最初は私に対しても
口数は少なく
質問したことに
少しずつ返答してくれるような
感じでした。
遠慮なく話せる関係になるために
まず
私が始めたことは
なおこちゃんとの関係を
しっかり築くことです。
勉強を教える立場である
私に対して
わからない時は
「わからない」
難しい時は
「難しい」など
何でも遠慮なく言える
関係になりたいと思ったからです。
そのため
基本の1時間半の学習時間の中で
最初は必ず
「どんな1週間だった?」
と1週間の間に
感じたことや思ったことを
聞いてみたり
「なおこちゃんは○○が好きなの?」
と聞いてみたり
興味のありそうなこと
なおこちゃんから
話してくれそうな
話題をふってみたり…
とにかく
なおこちゃんの思いを
引き出すような関わりを大切に
するようにし
関係が縮まるよう
努力しました。
できるようになっていくことを重視してほしい
このように
時間をかけて
ゆっくり関係性を築きながら
勉強の方も
同時並行で進めました。
勉強に関しては
やはり
学校で授業を受けられていない分の
遅れがあったので
なおこちゃん本人も
自信がない様子でした。
しかし
できないことを
見るのではなく
これから
できるようになっていくことを
重視してほしい
自分に
自信を持ってほしい
と思ったので
まずは
「できなくて当たり前!」
のスタンスで
取り組もうと思いました。
今できないことは
これからやればできる。
だから
一緒に基礎から勉強しよう。
という姿勢を常に持ち
一緒に取り組みました。
時には小学校の内容にも戻って…
授業では
5教科全てを
見るようにはしていましたが
その中でも
基礎が特に大切になる
国語・英語・数学の指導時間は
多めにとるようにしました。
当時なおこちゃんは
中学2年生でしたが
中学1年生の教科書を使ったり
時には小学校の内容を
教えることもありました。
そのとき
特に心がけたことは
「ここ難しいよね」
「私もよく忘れちゃうよ」
などの声をかけて
共感の姿勢をもって
授業をするということです。
勉強することに次第に慣れてきた
このように
ありのままの
なおこちゃんの“今”を
受け入れ
一緒に成長しよう
という気持ちを
伝え続けることで
なおこちゃんの
やる気モードが
どんどん上がっていきました。
最初は
1時間半の授業も
少し疲れてしまう状況だった
なおこちゃん。
当時は
休憩を挟みながら
ゆっくり進めていました。
そうすることで
勉強することにも
次第に慣れてきたようでした。
一人でも勉強に向かえるようになってきた
家庭教師の
授業にも慣れてきたころ
なおこちゃんから
授業時間は集中できても
一人では
勉強することが難しい
と相談を受けました。
そこで
「できなくてもいいから
来週まで時間があれば
ここまで一度やってみよう。」
と宿題を出してみることに。
勉強することが
日常生活の一部に
なっていけばと考えました。
宿題を何一つ
進められなかった週でも
「そんなとき時もあるよね」
と声をかけ
そのときはそのときで
一緒にその宿題を進めました。
少し進めることができた時には
「ここまでは一人で頑張れたんだね!」
と目一杯できたことを褒めました。
そんなことを
続けていくうち
宿題で出された範囲は
全部できるようになり
「もっとやること言ってください。」
とまで言われるようになりました。
さらには
「ここ自分で教科書読んで
予習してみたんですけど
この問題だけわかりにくくて…」
と自分で予習を進め
自分なりの課題を持って
授業を受けてくれるようにもなってきました。
中学から高校へ
少しずつ「できた」
を積み重ねていく中で
少しずつ
自信をつけていった
なおこちゃん。
週1回の授業で
5教科全てを網羅することは
難しかったので
英語と数学を中心に進め
中学校の内容も
ほとんど終了することが
できました。
中学校を卒業したなおこちゃんは
通信制高校への
進学を選択されました。
高校に進学した後も
引き続き指導を担当させていただき
高校の勉強と並行して
中学校の内容も
確認しながら授業を進めました。
なおこちゃんの成長は
そばで見ている私だけでなく
なおこちゃん自身も
成長している手応えを
実感できているようでした。
高校入学をきっかけに
決められた日には
きちんと学校へ
通えるようになったのです!
それだけではありません。
高校のテストでは
5教科すべて90点以上。
時には4教科は100点
1教科だけミスしてしまい90点台
なんてこともありました。
また
もっと勉強したい
自分のレベルを確かめたいと
全国模試を受ける決断をされたり
放課後の補習は全部参加
授業をもっと受けたい
と言われていたり。
学校行事にも
大変積極的に
取り組まれるようになりました。
ここまでお話したように
なおこちゃんの成長は
本当に素晴らしいものです。
なおこちゃんとの出会いは
私にとっても
勉強になることばかりで
なおこちゃんの成長を見るたび
勇気をもらいましたし
私も頑張ろうと思えたものでした。
私自身
いわゆる不登校のお子さんを
担当するのは初めてだったので
お話をいただいた時は
不安もありましたが
今では共に学ぶことができて
本当に良かったと思っています。
なおこちゃんが
「先生にはなんでも話せる」
「1時間半はあっという間だった」
などと言ってくれると
本当に家庭教師をやって良かった
と思えます。
あと少し家庭教師として
なおこちゃんと共に学ぶ時間があります。
引き続きなおこちゃんの
人生のサポートができて
一緒に成長できればいいな
と思っています。
なおこちゃんと私の指導体験談を
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
まとめ
こんにちは、家庭教師ぽぷら 代表小村です。
神戸市須磨区のなおこちゃんの指導体験談を
お読みいただきいかがでしたでしょうか?
ぽぷらの家庭教師を始められるキッカケは
なおこちゃんのご近所の方が
ぽぷらの家庭教師を利用して頂き
その評判を聞いて、ぽぷらにご依頼されました。
家庭教師を始められる前は
担当する家庭教師の先生と相性が合うのか?
とお母様、なおこちゃん共に心配されていましたし
普段、家で勉強していないから
いざ勉強しようとしても、なおこちゃんが勉強に取り組めるのか?
と心配もされていましたが、
体験授業では、担当の大崎さんと相性も合い
なおこちゃんも、大崎さんとなら一緒に勉強がんばれる!
という気持ちになり家庭教師の授業をスタートすることになりました。
最初は、勉強のやる気に浮き沈みも合ったようでしたが、
今では自分から積極的に勉強に取り組み
大学進学を目指して頑張っているようです。
担当の大崎さんから
なおこちゃんの報告を受けるたびに
成長している姿にこちらも大変嬉しくなります。
中学生の時は不登校だったとしても
高校で、お子さんに合った環境が見つかれば
なおこちゃんのように大きく成長することが
できるかと思います。
なおこちゃんが
大学進学できるよう
これからも応援していきたいと思います。
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