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子供がネガティブになっている時の対処法
お子さんが、テストの点数が悪かったとき、部活で思ったような成果が出せなかったとき、お子さんなりに努力し頑張ったのに成果が出なかったということもあります。
そんなとき、
「もう、勉強するの嫌だ!!」
「もう、何もしたくない!!」
と弱音を吐きネガティブになり落ち込んでいる、、、
そんなとき、お子さんにどのような言葉をかけますか?
「なに言ってるのよ!勉強しないでどうするの!」
「なに弱音吐いているの! 次、頑張りなさい!」
「そんなことを言ってから、社会に出たとき通用しなくなるよ!」
このように、お子さんを励ましポジティブにさせようと鼓舞する言葉をかけることがあると思います。 しかし、お子さんを励ましポジティブにさせようとすればするほど、お子さんはネガティブから抜け出せなくなり悪循環に陥るのです。
ネガティブな感情は否定しないこと。
それでは、なぜ、お子さんを励ましポジティブにさせようとすればするほど、ネガティブから向け出せなくなり悪循環に陥るのでしょうか。
アメリカの心理学者 アイリス モース博士が発表した研究結果をご紹介します。
これは感情の受容と心理学的健康との関連を探った研究になります。
この研究結果では、自分のネガティブな感情に批判的な人は、そうでない人よりも気分障害を報告する割合が高く。 それとは対照的に、自分の悲しみ、失望、恨みといった暗い感情を感じることを普段から認めている人は、気分障害を発症することが少ない。
つまり、自分のネガティブな感情を素直に受けれると心理的ストレスが軽減されるということです。
ですので、先ほどのケースでお子さんが、「もう、勉強するの嫌だ!!」「もう、何もしたくない!!」と弱音を吐きネガティブで落ち込んでいるとき、お子さんのネガティブな感情を受けれずに、
「なに言ってるのよ!勉強しないでどうするの!」
「なに弱音吐いているの! 次、頑張りなさい!」
「そんなことを言ってから、社会に出たとき通用しなくなるよ!」
などと、励まし鼓舞奮闘させようとしても、実は逆効果になるのです。
お子さんのネガティブな感情を無視し否定していると『お子さんはネガティブな感情を感じるのはダメなことだ』と捉えるようになりネガティブな感情を遮断します。
しかし、日常生活をするなかでネガティブなことは起こります、そのときに、ネガティブに感じたり考えたりすることを否定するため、お子さん自らストレスを溜め込むようになります。 すると、ますますネガティブな感情に翻弄され様々な問題を引き起こす悪循環に陥るのです。
ですので、お子さんのネガティブな感情を否定せずに受け入れること。 それが何よりも大切になります。
ネガティブな感情を受け入れる習慣を身につけること。
それでは、お子さんのネガティブな感情を受け入れるための具体的な方法として、
「あ〜もう、勉強するの嫌だ!!」
→「そっかー、勉強するのが嫌になったんだね〜」
「もう、何もしたくない!!」
→「そっかー、何もしたくなくなったんだね〜」
このように、お子さんのネガティブな感情を受け入れることが大切です。
今までネガティブに考えたり感じたり、落ち込んだり、弱音を吐くことはダメなことだと思っていたのが、ネガティブな感情を受け止めると、「ネガティブな感情をわかってもらえた」と安心し、お子さんのネガティブな感情が落ち着きます。
すると、お子さんのネガティブな感情が落ち着きスッキリすることで、前向きな次への行動を移せるようになるのです。
研究結果からも、ネガティブな感情を受け入れる習慣がある人は、ネガティブな感情自体を味わうことが少なく、心が健やかに過ごせるようになるとあります。
ネガティブな感情を無理やり鼓舞奮闘させてポジティブにさせるよりも、まずは素直な気持ちで自分の今の感情を感じきることが大切だということですね。
これは、お子さんだけに限らず大人でも同じではないでしょうか。
今までネガティブな感情はダメなことで、ポジティブじゃないとダメだとか、ポジティブじゃないと成功できないなどと言われた時期があったと思います。
しかし表面的に頑張ってポジティブになったとしても、根底にネガティブな感情がそのまま残っていると、いつまでもネガティブな感情に翻弄されることになります。
それよりも、まずはネガティブな感情を素直に認め受け入れる。
「怒り、悲しみ、寂しさ、など」全てを感じきってみることです。
そうすることで、心が健やかに穏やかになり、人生が楽に生きられるようになるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ネガティブな感情を日頃から受け入れる習慣を身につけると、ネガティブなことが気にならなくなります。
ひと昔なら、ネガティブになるのはポジティブな気持ちや考え方がないからだとよく言われた。 もちろん、ポジティブな考え方は非常に大切ですが、ポジティブばかりだと表面的なことになり偏ってしまいます。
世の中の仕組みとして、プラスとマイナス、陰と陽、という対極の考え方があり、どちらが良い悪いではなく対極のものが存在し、その両方が合わさり一つだという考え方があります。
ですので、ポジティブな感情、ネガティブな感情、どちらも大切な自分の感情になりますので両方の感情を大切にし育むことで心が健やかになり豊かな人生が創れるようになると思います。
ぜひ、ご家庭で実践してみてください。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
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